研究概要

研究目的


九州大学病院・
遺伝子細胞療法部・部長
病態修復内科学・教授

赤司 浩一
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九州大学病院 遺伝子細胞療法部は,輸血センターと細胞免疫検査部門よりなる,2004年に設立された中央診療部門です.九州大学における各診療科のニーズに応えるべく,安全で効率良い輸血・細胞治療システムの確立とその応用化のための技術開発に努力しています.

細胞治療や遺伝子治療は,究極的にはいわゆる再生医療を実現するためのアプローチのひとつです.人体は異なる形態や機能を持った細胞の集合体ですが,これらすべての細胞は1個の受精卵を源としています.この発生過程を人工的模倣することによって,人体の一部を再構築しようという試みが再生医療です.これら多種多様の細胞の供給源が幹細胞と呼ばれる未熟な細胞であり,再生医療を実現するためには,幹細胞の純化とその生育過程を正確にコントロールする技術とが必要です.幹細胞からの各種細胞の育成過程をある遺伝子を導入して人為的にコントロールすることも可能になってきています.

しかしながら,臨床の場における再生医療は始まったばかりです.歴史的には輸血療法が,骨髄移植,末梢血幹細胞移植,臍帯血移植などの造血幹細胞移植療法に発展し,白血病・リンパ腫などの造血器悪性腫瘍や再生不良性貧血の治療に大きな効果を示してきました.これらは血液細胞の源となる造血幹細胞を移植し,荒廃した造血を再生させるという意味において,現時点で最も確立した再生医療のひとつと言えます. 造血幹細胞は免疫担当細胞であるリンパ球や樹状細胞の源でもあるため,免疫療法としての造血幹細胞移植術にも期待がもたれています.

九州大学病院・輸血センターでは1988年から世界に先駆けて末梢血造血幹細胞の採取,凍結保存の実用化に成功し,国内のみならず世界における末梢血幹細胞移植術の発展に貢献してきました.自己血輸血にも早くから取り組み,全国的に質・量共に高いレベルの輸血医療を提供しております.さらに,血液浄化療法を含めた免疫・細胞療法の適応範囲が拡大するなかで,造血幹細胞の分離,保存に加え,各種自己免疫疾患に対して血漿交換療法や細胞除去療法も積極的に行っています.また特殊検査部門においては,免疫パラメータ解析,抗がん剤感受性解析,遺伝子発現プロファイル分析などを通じて腫瘍性幹細胞の分類,治療効果予測,治療効果判定を行い,さらに新しい手法を開発中です.これらの詳細についてはこのホームページの中に記載しています.

遺伝子細胞療法部は,2006年度より九州大学病院・高度先端医療センターのコンポーネントとして,九大病院全体における臨床研究を支援する役割が明確化されました.我々は,中央診療科としてシステムの革新とその成熟化にたゆまなく努力していく責務を負っております.皆様におかれましては,改良すべき点や新しく取り組むべき業務など,忌憚ない意見をお寄せ頂き,我々とともに九州大学病院における輸血・細胞治療の発展を支えていただきますようお願い申し上げます.

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